日本脱出体験談:クアラルンプールでリゾートみたいな毎日

必死の就職活動で得た就職。
しかし3年、5年と経つと「遣り甲斐が感じられない」「このまま65歳まで働き続けるのか」と思いはじめる。
「もっとキャリアップしたい」「何か新しいことにチャレンジしたい」「海外で働いてみたい」
そんな思いに行きつく若者は多いはずだ。
実際、東南アジアを中心に20代30代の日本人の海外就職は増えている。
特にマレーシアのクアラルンプール、タイのバンコクは人気がある。
海外で働くにあたり就職活動で気になるのは語学力だろう。
しかしこの2都市においては語学力がなくても就職できる。

海外就職による日本脱出については海外就職.bizというサイトが情報の集め方・現地での転職活動の進め方など良くまとまっていてオススメだ。

実際に私はクアラルンプールの人材派遣会社に就職できた。
クアラルンプールには多くの日本人が住んでいる。
大企業や中小企業のブランチ、現地で日本人が経営している会社やレストランなど、日本語だけで働けるところは結構ある。
しかし雇用形態は「現地採用」だ。
大企業の駐在さんたちと比べれば、給料は安く、福利厚生もない。
しかし、キャリアアップのために数年と決めて働くのであれば、これほど素晴らしい生活環境はないだろう。

クアラルンプールに住む日本人のほとんどはコンドミニアムと言われるマンションに住んでいる。
私の住んでいたコンドミニアムは1LDKで月1800リンギット(約50000円)で、プール、ジム、テニスコート、スカッシュコートが付いている。
利用料は無料だ。
コンドミニアムのゲートには銃を所持した警備員が24時間おり、セキュリティーも万全だった。

そしてマレーシア人の働き方はかなり日本人とは違う。
日本人から見ると、かなりスローペース、怠け者、そんな印象である。
しかし自分もその一員になれば、こんな人間らしい生活はないと感じる。
クアラルンプールは1年中日の出と日の入りの時間がほとんど変わらない。
日の出は7時、日の入りは19時半くらいだ。
日の出くらいに家を出て、明るいうちに(18時半くらい)帰ってくる。
仕事が終わってからの時間が日本よりもずっと長い。
同僚と食事をしたり、映画を見たり、英語を習ったり、コンドミニアムでジムで運動して、プールで泳いで・・・
自分のために使える時間がたっぷりあるのだ。

そして長期の休みも多い。
多民族国家であるため、各民族の祝日がたくさんあるのだ。
マレー系イスラム教徒の断食明けの休み「ハリラヤ」、中華系の正月「春節」は1、2週間の休みが取れる。
そんなときは、格安航空AIR ASIAで近隣国に旅行に行く。日本から行くのとは比べものにならないほど格安で旅行ができる。時間もほとんどが3、4時間である。
マレーシア国内ではランカウイ島、ペナン島、ボルネオ島、タイのクラビ島、サムイ島、ベトナムのホーチミン、フィリピンのセブ島、スリランカやラオスにも行けた。

なんのために働くのか。
生きるために働く。
その生きるの意味は日本とマレーシアとでは大きく違うと感じた。
日本の生きるは「生活する」、マレーシアの生きるは「人生を楽しむ」。

しかし1年ごとの契約はまさに不安定である。
結局私は日本に帰国し、再就職した。
私は日本人である限り、日本の保証制度に属していなければ、やはり病気になったとき、老後の不安は尽きないのである。
しかしマレーシアに行く前よりも気持ちが軽くなった。
本当に、心がすり減ってしまったら、またあの暖かい国に行けばいいと思えるからだ。